
茶が「チャノキ」の芽や葉から成る加工品というのはよく知られていますが、その茶樹にも品種があり、毎の風味があるというのはあまり意識されていません。
品種改良を重ね、1981年春にお披露目になった傑作、学名「台茶12号」。現在「金萱(きんせん)」としてよく知られる茶です。
その最もわかりやすい特徴が、湯を入れた瞬間から立ち上がるミルクのような甘い香り。欧米で「ミルキー・ウーロン」と呼ばれる所以です。

農産物の常で、この香りが話題になればなるほど消費者は強い香りを求め、生産者はそれに応えようとします。化学肥料のコントロールで、本当にバニラを入れたの?というような金萱茶もみかけるようになりました。いろいろな選択肢の中から自分好みの金萱茶を見つけるのも楽しい作業です。

コノハト茶葉店の金萱茶は台湾有機農法茶。オーガニック茶らしい優しく自然な乳香が楽しめます。
お勧めの淹れ方
○ 150ccのお湯に茶葉3g〜4g。
○ お湯の温度 95℃
○ 蒸らし時間 1分
○ 5煎以上お楽しみいただけます。
台湾の有機認証は 完全無農薬・無化学肥料の有機栽培 でなければ得られません。
台湾で有機認証を得るにはまず認定機関による 微量元素の土壌検査 に合格しなければなりません。
(合格するには、通常2年以上前から訓練を受け、その無農薬有機栽培を実践している必要があります。)
そして最低でも 3年以上認定機関の指導下におかれ厳しい検査を受け続けます。
さらに有機認証を得てからも、抜き打ち検査が行われ 農薬使用などの不正が発覚すると認証剥奪 となります。
台湾の有機茶は 農薬・化学汚染フリーの極めて安全な茶葉といえます。
完全無農薬・無化学肥料の有機農法によって育てられた茶樹は、地中深くまで根を張りめぐらせます。
茶樹本来の生命力が高まり 滋養を存分に蓄えるため、茶葉が肉厚になるとともに旨味が濃くなります。
一般に化学肥料を使うと茶葉は大きくなるものの肉薄になり天然の旨味成分は減少します。
有機茶は一般茶に比べて 淹れられる回数が1.5倍から2倍ほど多くなります。
この回数の多さからも 有機茶の旨味が濃い ことが分かります。
契約茶園は台湾、USA、日本、EUの有機認証を獲得した非常に稀な農園です。
3000m級の高山が連なる台湾中央山脈の山腹にあり高山茶園として理想的環境が整っています。
高い有機栽培技術によって 特有の高山気が十分に含まれた有機高山茶を是非お試しください。