新年を迎えたら。年齢を重ねたら。そんな何かしら節目を迎えたときに、よし今年こそは新しいものに挑戦してみよう!と気持ち新たにいだくものの、奮い立った想いを実行に移すのは、人によってはなかなかにエネルギーが必要ですよね。かくいう私も大量のエネルギーを消費するタイプです。

 それでも日々の中に、たとえ小さいことだとしても変化が訪れると人の心は躍るもの。
 自分にとってまったくのまっさらな分野にふれる冒険のような一歩はもちろん、日常的にふれているものの幅を広げてみるというのも素敵だと思います。


■雰囲気が出る菊割硝子杯に、ステンレス茶托を合わせて。

 例えば、なじみの店でいつも頼むものと別メニューを注文する。たまたま目に留まったポスターの映画を見る。最寄り駅で降りずに、初めて降りる駅まで乗車してみる。タイトルだけで読む本を選ぶ。カレーライスを箸で食べてみる。
 最後のは一見変人かもしれないのですが(実際想像通り食べにくいです)、この場合はそれぞれの食べ物に合わせて使う道具を変えている無意識の当たり前に気づきます。
 より自分にとってプラスの環境になるように周りの道具に変化をもたせる。大昔からヒトが行ってきたことですが、国や背景が違えば同じものを目の前にしても異なる道具を扱うこともある、というのはなんとも不思議で面白くありませんか?


 
 そう考えてみると、中でもとりわけ麺類が不可思議です。
 大きくみると同じカテゴリーに分類されているはずなのに、スパゲッティはフォーク、焼きそばは箸、蕎麦・うどんも箸、カップ麺はフォークが付いてくることもある(中には全部同じ道具を使う方もいることでしょう)。和洋折衷が得意で、平仮名カタカナ漢字もござれな日本らしい気もしてきました。

 さて、つい話題がそれてしまいましたが、話を戻すとつまり、いつもと少し視点を変えるだけでも案外新しい発見ができるということです。
 いつも飲む紅茶を、今日は煮出してミルクティーにしてみようかとか、普段はティーバッグだけどティーポットで淹れてみようとか、急須はよく使うけど大きい茶葉だからコットンティーフィルターで抽出空間に余裕をもたせてみようかなとか。
 そんな様々な場面に使える道具がちょうど集まってきていますよ。日常へのちょっとしたプラスを探している方、ぜひのぞいてみてください。


■楽しくおいしく淹れられる道具たちはこちらから。