今年ももう一年の後半に入ってきましたね。まだ夏を感じ始めたばかりだというのに先日クリスマスの広告が目に入り、早すぎる季節感に震えました。例年ここからさらに経過時間の体感速度が増します。きっと気づけば年が変わっていることでしょう。
 さて、やっぱり夏といえば涼し気なものを摂りたくなりますよね。ついつい冷たい飲み物を選んでしまいますが、冷たいものを摂りすぎてしまうと胃腸に負担がかかり、結果として夏バテなどの体調不良につながってしまいます。
 とは言っても、あっついのに熱いものだけ飲むというのもなかなかにハードです。そこでおすすめしたいのが「水出し茶」。夏になるとよく作るという方も多いのではないでしょうか。お湯で淹れるよりも渋みや苦味が抑えられて甘みが広がる水出し茶は、暑さでバテた身体をスッキリさせてくれます。身体が冷えてきたなと思ったら、水出し茶を電子レンジでちょうどいい温度に温めてみてください。ちょうどいい渋みや甘さはそのままに、温かい水出し茶を楽しめます。熱々でなくてもキンキンに冷えていないだけで、きっと身体の負担が軽減されることでしょう。
 水出しでつくったお茶は、お湯で淹れたものとも、氷で冷やしたものとも違う味わいを楽しめます。普段水出しでつくったことがないという方ほど是非試してみてほしいです。
(小野更紗/コノハト茶葉店)
 
■やぶきた
緑茶は、体の余分な熱を取り除いてくれます。それだけでも暑い時期に最適な飲み物ですが、水出しにすることで緑茶の甘みをよりギュッと凝縮したようなおいしさを楽しめます。そうめんやおにぎりなど食事のお供にもぴったりです。
【ティーバッグ1〜2個、水500ml 】


■ダージリン
夏バテすると食欲がわかなかったり、何もしたくない気だるさに襲われたりしますよね。そういう時は是非水出しダージリンを飲んでみてください。凛とした紅茶の香りの中にあるダージリンの優しい甘さがふわりと残ります。きりっとした心地よい渋みは、きっと体の余分な熱やだるさを吹き飛ばしてくれるはずです。
【ティーバッグ2個(茶葉5〜8g)、水500ml 】


 
■鳳凰単欉蜜蘭香
何も情報がない状態で飲んだらマスカットティーかと思うような、瑞々しいフルーティーな香りが広がります。もちろんマスカットは入っていません。茶葉本来の味だけでこんなに芳醇なお茶を楽しめるのかと、きっと驚きますよ。ちなみに水ではなく炭酸で作ってみるとシャンパンのような出来上がりになるとか。様々な楽しみ方ができるのも魅力の一つです。
【茶葉5g、水500ml 】



 

 あなたにとって「茶」とは。お茶を飲む時間はどんな時間でしょうか。一日の疲れを次の日に持ち越さないようリセットする時間。オンとオフの切り替えスイッチ。誰かとの会話を楽しむための空間。遠くの地方へ想いを巡らせ、目の前のお茶だけに向き合うひと時。茶との付き合い方は、きっと人それぞれです。淹れる側なのか、淹れてもらう側なのかだけでも大いに変わるでしょう。「お茶」という言葉が指すものも、紅茶だったり日本茶だったりと違うかもしれません。いずれにしても、心穏やかなひと時をつくる手助けにほんの少しでもなれていたらいいなといつも思います。
 これは料理にも言えますし何にでも当てはまる法則かもしれないのですが、自分で淹れて自分で飲むよりも、だれかが自分のために淹れてくれた、つくってくれたものの方が断然おいしいんですよね。それが全く同じものだったとしてもです。心理的なものなのか、技術的なものなのか…。不思議な法則です。

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