春の入り口。ちょ〜どいい眠気に誘われる、四季で一番好きな時期です。春の陽気最高。このまどろみは、お風呂に入らないといけないのにそのまま寝てしまいたい感じ、あるいは適温のお湯に浸かっている時のあの感じに似てるかもしれません(そして風呂上がりには眠気が消えているまでがセット)。
車を運転していると、窓を開けて春風を浴びながら走りたくなるのですが風の勢いもあるので、もう少し花粉やら黄砂やらが落ち着いたらですかね。窓際+日光浴の席は最強コンボすぎて、学生はだいたいみんな眠気に負ける。個人的にはそんなイメージがありますが、現実的にはなにかと慌ただしく、忙しい時期でもありますよね。
今回ご紹介するのは、そんな忙しさや疲れ、ストレスを丸ごと包んで忘れさせてくれるような、包容力が高いメンバーです。部屋で寛ぎながらもいいですが、せっかくのお散歩日和。茶葉とティーポット、お湯の入ったボトルを持って、風を感じながらのティータイムもなかなか風情があって楽しいですよ。
■四季春茶
春の到来を感じさせる、若々しくも華やかな花のような香りは、頬をなでる春風のように気分も穏やかなものへ変えてくれます。気温が上がってきてさっぱりしたい時は、水出しで作ってもおいしいですよ。
■白牡丹
包容力ナンバーワンのお茶をきかれたら、私は「白牡丹!」と即答します。優しい、という表現がぴったりな茶葉本来の甘みは、疲れが蓄積されている心を毛布で包んでくれているような安心感を覚えます。そして、アンチエイジング効果もあるので、季節的にもおすすめです!本格的に夏が始まる前の紫外線予防は大事ですからね。
■碧香(あおか)
まず、飲む前から感じられる甘い香り。一口ふくむと、だしのような旨みが広がり、甘さの後にちょうどいい渋みや苦味もほんのり感じられます。ティーポットを1〜2回ほど通したくらいの少し温度を下げたお湯を使うのがおすすめ。
普段のおやつタイムは洋菓子の割合が高いのに、お花見といえば団子に大福、餅と餡子。そして煎茶の組み合わせを選んでしまうのは、米や大豆のように日本人のDNAに組み込まれているのかもしれません。そんな花見メンバーズにもぴったりなお茶です。
青森の桜は、GWあたりがちょうど見頃という感覚がずいぶん長かったので、4月中に満開、5月には葉桜という景色にどことなく不思議な感覚を覚えたりします。ゆるやかに移ろう季節の変化を追うのが好きでしたが、ここ数年はいきなり暑くなったり、ぐっと冷え込んだりと気温の変化が激しくて、四季が薄まっているような気もしますね。元々短い春がもっと短くならないよう願うばかりです。
といっても、春は暴風やら雨やらでせっかく咲いた花々も早々に華やかな絨毯になってしまうこともしばしば。それらも異常気象による影響があるのかと思っていたのですが…。「春眠暁を覚えず」には、「夜来風雨の声、花落つること知る多少」という続きがあるんですね。遥か昔から雨風で散ってしまう春の花々は人々にとってなじみある風景だったのかもしれないと思うと、なんだか今までとは違った見え方ができそうです。いとおかし。
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