あっという間に街路樹も緑いっぱいになり、夏が顔をのぞかせようとしていますね。この時期は新茶が次々と入ってくるので、様々な春のお茶をテイスティングと称していっぺんに楽しんでおります。なんとも贅沢な時間です。
 春のお茶は、冬を超える間にたっぷり栄養を蓄えているからか、その甘さに驚くことが多いです。一口目で思わず「あまー!」と声が出るほど。お茶の甘さを見つけられるようになってから「甘み」の種類の多さに驚いています。『言葉にするなら甘いという単語だけど、それらは全て異なる感覚である』という現象だらけです。そしてそこから近い例えを探し出して言葉と感覚を繋げていくわけですが、これがなかなか面白いんですよね。
 今回ご紹介する新茶たちも、どちらも違う甘さを楽しめるお茶です。ぜひ皆さんも記憶を辿りながら五感を繋げてみてください!

■ヒマラヤン・アーリースプリング


 「ファーストフラッシュ」と呼ばれる春の紅茶は、花のような優しい香りだったり、マンゴーのような瑞々しい甘さだったり、はたまた少し緑茶に近いような草々しさを感じさせたりと千差万別です。
 淹れ方によっても感じ方が変わりますが、若々しい春の息吹を感じたいという方にはホットがおすすめ。身体にじんわりと広がる優しい甘さは、食事と一緒に楽しんでも違和感がありません。
 フルーティーな甘さを求める方は、ぜひ水出しをお試しください。簡単に作れるのにびっくりするほど甘く果実水かと思ってしまうほど。何を隠そう、冒頭で思わず声が出たお茶の一つです。きっと、「これが紅茶!?」と驚きますよ。

【ヒマラヤン・アーリースプリング 水出し茶の作り方】
冷たい水(400ml)に、茶葉(4g)を入れて一晩寝かせます。
茶葉がふわふわで浮きやすいため、一度スプーンなどで優しく混ぜた方が水分をしっかり吸ってくれるのでおすすめです。






一晩ねかせます。






■知覧茶


 甘みが多く苦味が少ない煎茶です。お茶の甘みとは?と、あまりピンとこないという方はぜひ知覧茶を飲んでみてください。わかりやすくとてもおいしい甘みが広がりますよ。
 これからは暑い日が多いでしょうから、そういう時はアイスティーにするのもいいですね。一度お湯で淹れてから氷で冷やすと、ホットで飲むときの香りそのままに、甘さもしっかり引き出せます。いろいろな煎茶でアイスティーを作ってみましたが、今年の(私の中の)煎茶部門NO.1です!

【知覧茶 アイスティーの作り方】
70℃より低めのお湯(300ml)に、茶葉(8g)を入れて4分蒸らします。



時間が経ったらティーポットいっぱいに氷を入れて、その上から蒸らしたお茶を注ぎます。




ポットの底に手を当てて、冷えてきたかな?と思ったら氷を取り出して完成!





 

 なぜか突然、雨女の能力を手に入れてしまったかもしれません。というのも、予定がある日に限ってピンポイントで雨!どしゃ降り!暴風雨!!一体自分が何をしたというのでしょうか。今年の花見も例に漏れず雨でした。その前日と次の日は晴れだというのに。
 さて、梅雨といえば6月のイメージが強いですが、ここ数年は6月に入る頃にはもう梅雨明けという地域も少なくないですよね。今年は4月から真夏日が観測されていたくらいなので、そこら辺も早まりそうな気がしています。
 梅雨は湿気が気になりますが、私はあまり嫌いじゃないです。強い雨が庭の木々に当たると、滝つぼみたいな音が響いてくるのが好きなんですよね。家を持つなら小さくてもいいから滝を庭に設置したいというのが長年の夢なのですが、先日引っ越した友人から「家のすぐ裏が渓流イエーイ!」というメッセージとともに動画が送られてきました。正しくは渓流ではなく長い川なのですが、けっこうな高低差があるのでちゃんと渓流のような涼し気な音が部屋に入ってくるのだそうです。羨ましすぎる。今度突撃してきます。

 

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