先日、友人から葉書が届きました。紙色が雰囲気あって素敵だったので尋ねてみたところ、「紅茶で染めた」という言葉が返ってきました。
 野菜といえば食べるもの、茶葉といえば飲むもの。そんな風なイメージが真っ先に思い浮かぶと思います。でも実は、もっと多様な楽しみ方ができるんです。
 ということで、今回は「飲む」以外の場面に茶葉を登場させてみました。どれも体験してみると奥深く、はまってしまいそうな面白さがありましたよ!手間もほとんどないものばかりなので、気になるという方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。


■茶香炉


 乾燥している茶葉を下からキャンドルの熱がじんわりと温めて、どこか落ち着く優しく甘い香りが広がります。何の茶葉でもできますが、やはり緑茶がおすすめです。
 店頭にも置いている茶香炉の香りに、やわらかな表情になる方が多いのが印象的です。いいところの旅館にいる気分になる、という感想を以前聞いてからそのイメージが強いのですが、畳の部屋で茶香炉を焚いて目をつむったら、9割ほど旅館にいる気分になれるのは間違いないです。そこに川のせせらぎだったり、鳥のさえずり音を加えたら本格的に別空間を楽しめそうですね!
 また、キャンドルは国産のものを推奨しています。百円ショップなどで買えるものは、火の勢いが強すぎて葉が焦げやすくなることもあるので要注意です。焦げないためには時折、木製のスプーンなどを使って、軽く茶葉を混ぜるのがポイントです。


■紅茶煮


【作り方】
1.紅茶を鍋で煮出します。
2.濃いめの紅茶ができたらティーバッグ(または茶葉)を取り出し、食材を投入します。蓋をして、柔らかくなるまで火にかけます。食材の量にもよりますが、目安は30分〜40分程度です。
3.火が通ったら、紅茶から食材を取り出します。
4.お好みの味付けタレを作り、それを別の鍋で温めます。
5.保存袋に、煮込んだ食材と作ったタレを入れて、冷蔵庫で寝かせます。

 作り方としては、わりとシンプルな紅茶煮。紅茶の味になるのではなく、下拵えで紅茶を使うことにより味が染み込みやすくなる、という印象です。
 肉や野菜、変わり種で蛸など入れてみましたが、どれでも美味しく作れました!普通の鍋だと暫く煮込むところを今回は、圧力鍋で時短させてもらったので、実際は10分ほど火にかけたらもうゴール間近です。
 あとは、ジップロックなど保存袋に全て入れて冷蔵庫で寝かせれば味が染み込みます。完成!簡単!すぐ食べたいという腹ペコな人は、【作り方3】まで仕上げたら、これまた圧力鍋でタレと食材を10分ほどコトコトすれば味がなじみますよ。
 
 ちなみに、ダージリンとアールグレイでそれぞれ作ってみましたが、完成品の味はほぼ変わりませんでした。アールグレイだと、ほんのり柑橘系の香りがするかな…?という具合です。紅茶の味はしません。オレンジなどのフルーツも入れて作ってみたら、また違った変化があるかもしれませんね。
 作ってみて驚いたのは、紅茶煮を経たものとそうでないものでは、味の染み込み具合に分かりやすく差がついたことです。少しの手間が、美味しさに繋がるということを実感しました。
 


■紅茶染め


【作り方】
1.濃いめの紅茶を用意する。
2.バットなど平らな容器に紅茶を入れる。
3.紙を浸したら、色がつくまで待つ。
 
 コーヒーを絵の具として使うという話を聞いたことはありましたが、紙や布そのものを染めちゃおう!という発想が面白いですよね。
 今回は、手軽さから紙を選びました。布と違って早いものだと1分ほどで染まります。
 写真が載っている記事や楽譜、英字新聞などは気分が上がること間違いなしです!そのままポストカードに使ってみたり、ラッピング用紙にしてみたりなどいろいろな応用がきくのも魅力的です。
 私は、何気なくやってみた神社の地図が、想像より歴史を感じさせる仕上がりになり、テンションが一時小学生に戻りました。幼少期の心を取り戻したい人にもおすすめです。
 
 

 出先で読んだものやテレビで放送されたレシピで面白そうなものがあれば、実際に作ってみることも少なくないのですが、想像通りの味に完成したことはあまりありません。なぜなのでしょうか…。地獄が錬成されることもしばしば。
 昔、スターアニスを使ったタレ料理で阿鼻叫喚になった思い出があります。このスターアニスは、甘い香りが特徴のスパイスです。たしか中華料理に合うタレとして紹介されていた気がします。スターアニスと醤油、みりん、酒、にんにくなどに加えて砂糖が入っているレシピでした。
 いざ作って実食となったその時です。スキル「家庭の味」が発動しました。家庭の根本となっている味付けに慣れた舌は、そう簡単に覆せません。我が家は料理に砂糖を使うことが滅多になく、甘さに慣れていなかったと言えます。つまりクリティカルヒット!効果抜群!!もれなく全員好みに合わず、ヒイヒイ言いながらなんとか完食しました。どう考えても総合的に甘く仕上がるとわかるはずなのに、なぜ作ろうと思ったのか未だ疑問です。何かしらの知的好奇心に負けたのかもしれません。
 それから暫く、「スターアニスの香りがする!」「入ってないけど!?」というやり取りがあったくらいには、全員香りに敏感になっていたのが面白かったです。

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